【エルデンリング考察】ラーヤの正体は?ゾラーヤスの生まれと、タニスが渡した「忘却の秘薬」の意味をわかりやすく解説
ラーヤの本当の名前はゾラーヤスで、その正体は人の姿に化けた蛇の娘です。本人は「タニスと偉大な王の恩寵から生まれた」と聞かされていましたが、実際には火山館に伝わる忌まわしい生誕の儀式の落とし子でした。タニスはそれを隠し、真実に打ちのめされたら忘れさせてほしいと、ライカードから贈られた「忘却の秘薬」を主人公に託します。自分はライカードを忘れることを拒んだ秘薬を、娘には忘れるために渡した。そこにタニスの母としての愛情があったと考えています。
ラーヤってどんな人?
私は、主の使いで旅をしていたのですが… ならず者に襲われて、途方に暮れていたのです …それで、貴方にお願いできないでしょうか ならず者は、大事な首飾りを奪っていきました。それを、取り返してほしいのです
—— ラーヤのセリフ
首飾りを取り返して渡すと、ラーヤは自分の正体の一部を明かします。
私はラーヤ、火山館のタニス様に仕えています そして、英雄たる褪せ人様を探し館に誘う、招き手です
—— ラーヤのセリフ
ラーヤは、火山館という組織の「招き手」でした。火山館は、黄金樹に弓引くことを目指す者たちの集まりで、その主人がタニスです。
首飾りには誰が描かれているの?
取り返した首飾りの説明文です。
ラーヤが、ならず者に奪われた首飾り 凛とした異国の女の肖像が、浮き彫られている ラーヤにとって、大事なものであるようだ
—— ラーヤの首飾り
凛とした異国の女の肖像。 誰の肖像かは書かれていません。ただ、ラーヤが「大事なもの」として持ち歩いている女性の肖像となると、真っ先に思い浮かぶのは、ラーヤが母と慕うタニスです。
個人的には、タニスの肖像だと考えています。ラーヤは後でタニスを「母」と呼びます。母の肖像を首にかけて、母のために褪せ人を探して旅をしていた。そう読むと、この首飾りは最初から、ラーヤの物語の中心にあったことになります。
ラーヤの正体は?
火山館の奥にあるラーヤの部屋を訪ねると、主人公は蛇の姿のラーヤに出会います。
まさか私、蛇の姿のままなのですか? ああ、なんてこと… (中略) …英雄たる褪せ人様 これが私の、真の姿です。真実の名は、ゾラーヤス
—— ラーヤのセリフ
真実の名は、ゾラーヤス。 ラーヤは、人の姿に化けた蛇でした。そして、その姿についてこう語ります。
…タニス様は、私の母なのです そして、偉大な王の恩寵を受け、私が生まれたと聞いています だから、私だけのこの姿は、母の喜びであると …この身は私の誇りなのです
—— ラーヤのセリフ
ゾラーヤスは、自分がタニスと「偉大な王」の恩寵から生まれたと聞かされていました。火山館で偉大な王といえば、タニスの夫であるライカードです。だから、この蛇の姿は誇りだった。
けれど、人はそうは思わない。だから招き手として、人の姿に化けていたのです。
タニスは何を隠していたの?
ラーヤは、館の中で自分と同じ蛇の姿をした影を見かけ、タニスが何かを隠しているのではと疑い始めます。主人公が館の裏側を伝えると、ラーヤは揺らぎます。
タニス様は、母は、私を偽っていた… それでは、私は本当に… 恩寵と共に生まれたのでしょうか?
—— ラーヤのセリフ
そして、主人公が見つけた「蛇の羊膜」を渡すと、ラーヤは自分の生まれを悟ります。
忌まわしい生誕の儀式の落とし子が 母の胎内で包まれていた羊膜 いつまでも乾くことなく、湿っている
—— 蛇の羊膜
分かるのです。これは、私の生まれたところ… 産みの母の一部であると
—— ラーヤのセリフ
忌まわしい生誕の儀式の落とし子。 ゾラーヤスは、タニスと偉大な王の子ではありませんでした。火山館で行われた、忌まわしい儀式から生まれた子だったのです。産みの母は、タニスとは別にいました。
館の地下で再会したラーヤは、こう語ります。
私は、落とし子でした。恩寵などとは無縁の、おぞましい儀式の子だったのです それは、人からも、蛇からも、到底許されない… タニス様にも、許されるべきではないものです…
—— ラーヤのセリフ
ライカードは、永遠に生きるために大蛇となった人物です。火山館の地下には、その大蛇とつながる秘密がありました。ライカードについては用語辞典のライカードを見てください。
タニスはなぜ嘘をついたの?
蛇の姿を見られたあと、タニスは主人公にこう頼みます。
だが、育ての母として、願わせてくれ ゾラーヤスに、これからも、よくしてやって欲しい その姿が何者であれ、あれはよい娘なのだ …私などには、勿体ないほどにな
—— タニスのセリフ
育ての母として。 タニスは、自分が産みの母ではないことをわかっていました。それでも「偉大な王の恩寵」という物語を与えて、ゾラーヤスが自分の姿を誇れるようにしていた。
ゾラーヤスが真実を探していると知ったときの言葉です。
…知るべきでない真実もある。生まれなど、当人に何の責もないのだから 分かるだろう?我らは、黄金樹の律に弓引こうとしているのだ 生まれなど、くだらん話じゃあないか
—— タニスのセリフ
生まれなど、当人に何の責もない。 タニスの嘘は、娘を守るための嘘でした。黄金樹の律は、血筋や生まれで人を分ける律です。それに弓引く火山館の主人が、娘の生まれにこだわるはずがない。タニスにとって、ゾラーヤスはただ「よい娘」だったのです。
「忘却の秘薬」には何が込められているの?
タニスは最後に、主人公に一つの薬を託します。
火山館の主人としてでなく、ゾラーヤスの母として もし彼女が、自らの疑念に答えを見つけ、それに打ちのめされていたら この薬を、彼女に飲ませてあげて欲しい …辛いことは、すべて忘れてしまうように
—— タニスのセリフ
その薬の説明文です。
辛い苦悩を、すべて忘れさせる 冒涜を誓ったライカードからの贈り物は だが、タニスには不要であった 我が王よ、貴方を忘れてしまう以上に 辛い苦悩などあるでしょうか?
—— 忘却の秘薬
冒涜を誓ったライカードは、タニスにこの秘薬を贈りました。辛いことを、すべて忘れられるように。けれどタニスは使わなかった。ライカードを忘れることこそが、一番辛いことだったからです。
自分のためには使わなかった秘薬を、娘のためには使ってほしいと願った。 ここに、タニスの母としての愛情が一番はっきり表れていると思います。
最後はどうするのが正しいの?
館の地下で、ゾラーヤスは主人公に頼みます。
だから私は、蛇たちの処刑を待っています けれど、もうその時間も辛いのです (中略) どうか、私を殺してください 覚悟していたつもりでした。でももう… 呪われたこの身から、自由になりたいのです
—— ラーヤのセリフ
ここで主人公には、三つの道があります。
願いどおりに殺す。 ゾラーヤスは最後に「ありがとう…、私の、英雄…」と言い、そして「母様…」とつぶやいて息絶えます。最後に呼んだのは、タニスでしょう。
忘却の秘薬を飲ませる。 ゾラーヤスは苦しみを忘れ、館に戻ります。ライカードを倒したあと、誰もいなくなった館で、彼女はこう言います。
私は、タニス様を待ちます 勝手をして、ご迷惑やご心配をかけたくないのです あの方と、偉大な王の恩寵の、娘として…
—— ラーヤのセリフ
何もしない。 ライカードを倒したあとに訪ねると、ゾラーヤスは「どうしても、殺しては頂けないのですね」と言い、「貴方は、いつも優しく…、とても厳しい人です」と笑います。
どれが正しいかは、プレイヤーに委ねられています。ただ、秘薬を飲ませた結末だけは、タニスの願いが叶った結末です。ゾラーヤスは「偉大な王の恩寵の、娘として」、母の帰りを待ち続けます。そのタニスが、もう戻ってこないとしても。悲しいけれど、タニスが娘に残したかったものは、確かに残った。そういう結末だと思います。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
首飾りの「凛とした異国の女」が誰なのかは書かれていません。タニスだとすればタニスは異国の出身ということになりますが、それを示すテキストは見つかっていません。産みの母の肖像だった可能性もあります。
「忌まわしい生誕の儀式」が具体的にどんな儀式だったのかも、はっきりとは語られていません。ゾラーヤスの産みの母が誰だったのか、ライカードとどう関わっていたのかは、推理するしかありません。
そして、タニスがゾラーヤスをいつ、どうやって引き取ったのか。ゾラーヤスが知りたかった「私がどのように生まれ、タニス様と出会ったのか」は、最後まで答えが出ないままです。