【エルデンリング考察】アステールの正体は?永遠の都を滅ぼした「悪意ある流星」と、ノクスの民が待つ夜の王をわかりやすく解説
アステールは、光のない暗黒で生まれた「星の異形」です。かつて永遠の都を滅ぼし、そこに住む民から空を奪った「悪意ある流星」だと、追憶にはっきり書かれています。永遠の都の民は大いなる意志の怒りに触れて地下に滅ぼされたとも書かれているので、アステールはその怒りの形として降ってきたものだと考えています。ただ、大いなる意志がアステールを送ったと直接書いたテキストはありません。
アステールってどんな敵?
地下深くの暗い空の下で待ち構える、巨大な異形です。透明な羽、骨のような長い脚、そして色とりどりの球が連なった尾。頭は人の頭蓋骨のような形をしています。
ゲームには2体のアステールがいます。地下の腐れ湖の先にいる「暗黒の落とし子、アステール」と、聖別雪原の坑道にいる「暗黒の星々、アステール」です。
倒すと手に入る追憶に、その正体が書かれています。
遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形 それはかつて、永遠の都を滅ぼし 彼らから空を奪った、悪意ある流星である
—— 暗黒の落とし子の追憶
悪意ある流星。 アステールは、空から落ちてきた星でした。それも、意志を持って街を滅ぼした星です。
アステールは何でできているの?
尾のように連なる球の正体は、アステールの追憶から作れる武器の説明に書かれています。
暗黒の落とし子、その体を形作っていた 色とりどりの屑星が連なっている
—— 落とし子の星々
体は、屑星、つまり星のかけらでできていました。アステールは生き物というより、星そのものが形をとったものです。
永遠の都に何が起きたの?
アステールが滅ぼした「永遠の都」は、狭間の地の地下に眠る都、ノクローンやノクステラのことです。そこに住んでいたのが、ノクスの民でした。
アステールの力を宿す魔術には、こう書かれています。
虚空から小隕石を呼び、大量に落下させる (中略) それは、かつてアステールが 永遠の都を、破壊し尽くした力である
—— アステール・メテオ
都は隕石の雨に破壊し尽くされました。そしてノクスの僧たちの装束には、そのとき何が起きたのかが書かれています。
太古、大いなる意志の怒りに触れ 地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は 偽りの夜空を戴き、永遠に待っている 王を。星の世紀、夜の王を
—— ノクス僧シリーズ
大いなる意志の怒りに触れ、地下深くに滅ぼされた。 ノクスの民は、大いなる意志を怒らせてしまった。そして都は地下深くに沈み、民は本物の空を失って「偽りの夜空」の下で暮らすことになりました。地下の空に星のような光が見えるのは、そのためです。
アステールは大いなる意志が送ったの?
ここがアステール考察の一番のポイントです。
二つのテキストを並べてみます。
- アステールは、永遠の都を滅ぼし、空を奪った流星
- ノクスの民は、大いなる意志の怒りに触れ、地下に滅ぼされた
どちらも「永遠の都が滅ぼされた」話です。だとすれば、アステールは大いなる意志の怒りそのもの、罰として降ってきた星だと読めます。
個人的には、この読み方が一番しっくりきています。大いなる意志は、黄金樹とエルデンリングを狭間の地にもたらした、外なる神です。狭間の地には、空から何かが降ってくる話が繰り返し出てきます。エルデンリングの始まりも、流星でした。
かつて、大いなる意志は 黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り それが、エルデンリングになったという
—— エルデの流星
黄金の流星は恵みとして、暗黒の流星は罰として。大いなる意志は、空から星を落として、恵みも罰も与える存在なのかもしれません。大いなる意志については大いなる意志の正体で詳しく書いています。
ただし、注意しておきたいことがあります。大いなる意志がアステールを送った、と直接書いたテキストはありません。 追憶は、アステールが「光の無い暗黒で生まれた」としか言っていません。暗黒から来た星が、たまたま永遠の都に落ちた。そう読むこともできます。
ノクスの民は何をしたの?
何が大いなる意志を怒らせたのかは、はっきりとは書かれていません。ただ、ノクスの民が作ったものから想像はつきます。
永遠の都の呪具のひとつ (中略) それは、大逆に従う者の装束であり 大いなる意志と、その使いたる指の あらゆる干渉を跳ね除けるという
—— ノクスの鏡兜
召喚者の姿を模倣し、戦う霊体 ただし、その意志までは模倣できない 永遠の都が、王を創らんとした遺物である
—— 写し身の雫の遺灰
大逆に従う者。 ノクスの民は、大いなる意志とその使いである指に逆らう者たちでした。そして、自分たちの手で「王を創らん」としていた。大いなる意志が王を選ぶのではなく、自分たちで王を作ろうとしたのです。
それが、大いなる意志の怒りを買った理由だと考えられます。
なぜラニの道の途中にいるの?
暗黒の落とし子アステールは、ラニのイベントで向かう月光の祭壇への道の途中にいます。アステールを倒さないと、その先へ進めません。
ここで、ノクスの装束の最後の一文を思い出します。
王を。星の世紀、夜の王を
—— ノクス僧シリーズ
ノクスの民は、「星の世紀」と「夜の王」を待っていました。そして、ラニのエンディングで、ラニはこう誓います。
これよりは星の世紀 月の理、千年の旅
—— ラニのセリフ
星の世紀。 ノクスの民が地下で待ち続けていたものを、ラニが実現します。ラニは指殺しの刃で二本指に逆らい、大いなる意志に操られない律を選んだ人物です。永遠の都の民が果たせなかった「大逆」を、ラニが引き継いだとも言えます。
その道の途中に、永遠の都から空を奪ったアステールが待ち構えている。空を奪った星を倒した先に、星の世紀が始まる。偶然ではない配置だと思います。ラニについてはラニの目的で詳しく書いています。
降る星の獣とは関係あるの?
狭間の地には、空から降ってくる「降る星の獣」という敵もいます。頭の形がアステールとよく似ていて、重力の力を使う点も同じです。そこから、降る星の獣が育つとアステールになるという説があります。
見た目の共通点は確かにありますが、両者のつながりを書いたテキストは見つかっていません。空から降ってきた星の仲間、くらいに考えておくのがよさそうです。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
アステールを永遠の都に落としたのが、本当に大いなる意志なのかは書かれていません。「光の無い暗黒」が、大いなる意志のいる場所なのか、それとも別の外なる神の領域なのかもわかりません。
アステールが2体いる理由も、語られていません。一度滅ぼしたはずの都に、なぜ今も残っているのか。もしかすると、アステールは一体の生き物ではなく、降ってきた星のかけらの数だけいるのかもしれません。
そしてノクスの民が待っていた「夜の王」が、ラニの選んだ王、つまり主人公のことなのかどうか。そう読むと美しいのですが、決め手になるテキストはありません。