【エルデンリング考察】大いなる意志の正体とは?二本指・外なる神との関係をわかりやすく解説
大いなる意志は、狭間の地の外にいる神です。エルデの獣を狭間に送り、それがエルデンリングとなって黄金律が始まりました。その言葉を伝えるのが二本指で、神人を選び、褪せ人を導きます。一方、真実の母、腐敗の神、双鳥の神、狂い火といった「外なる神」も、別々に狭間へ干渉しています。個人的には、大いなる意志もまた外から来た神の一つで、たまたま狭間の覇権を握った存在だと考えています。ここは推理です。
大いなる意志ってそもそも何?
狭間の地の外にいる、神のような存在です。ゲームの中に姿を見せることはありません。
その存在がもっともはっきり書かれているのが、ラスボス「エルデの獣」を倒すと手に入る追憶です。
黄金樹に刻まれた エルデの獣の追憶 それは、大いなる意志の眷獣であり 律たる概念の具現であった
—— エルデの追憶
大いなる意志は、自分の獣を狭間の地に送り込みました。その獣が、律という考え方そのもの、つまりエルデンリングでした。黄金律の世界は、大いなる意志が外から持ち込んだものだったのです。
マリカもまた、大いなる意志に選ばれて神になりました。
刻印は、神に見出された者が 生涯の使命を与えられた証である
—— マリカの刻印
二本指って何者なの?
円卓の奥にいる、巨大な二本の指です。大いなる意志の言葉を、指の動きで伝える使いです。そのそばにいる指読みのエンヤが、自分の役目をこう説明します。
よくきたね。私は指読みのエンヤ 大いなる意志の使い、指様の言葉を伝える婆さね
—— 指読みエンヤのセリフ
二本指は、デミゴッドの中から次の神の候補を選ぶ役目も持っていました。ラニはこう語っています。
デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、 次代の神の候補となったのだ
—— ラニのセリフ
「それぞれの二本指」という言い方から、二本指は一体だけではなく、神人ごとにいたことがわかります。そしてラニは、その二本指を拒みました。「私は、あんなものに操られたくはなかったのだ」と。
大いなる意志は何を望んでいるの?
エンヤを通じて、二本指は褪せ人に語りかけます。
”だが、大いなる意志は、世界と生命を見捨てない” ”お主たち褪せ人に、祝福の導きをもたらし、使命を与えたのだ” ”褪せ人よ、お主の持つ大ルーンは、エルデンリングの大欠片” ”それを、もうひとつ手に入れよ” ”そしてエルデの王となり、黄金の律を修復するのだ”
—— 指読みエンヤのセリフ
大いなる意志の望みは、黄金律の修復です。砕けたエルデンリングを元に戻し、もとの秩序を取り戻すこと。
そのためなら、デミゴッドたちを殺すこともためらいません。
”大いなる意志は、デミゴッドたちを、とうの昔に見捨てている” ”褪せ人よ、躊躇は要らぬ。存分にやつらを殺し、奪うがよい” ”それこそが指の導きである”
—— 指読みエンヤのセリフ
マリカについては、こう言っています。
”マリカの大過は、大いなる罰に値する” ”だが彼女は、罰せられてなお神であり、幻視の器なのだ” ”その器に大ルーンを捧げるとき、お主は彼女の伴侶、エルデの王となろう”
—— 指読みエンヤのセリフ
マリカは罰を受けて黄金樹に囚われていますが、それでも「器」として使い続ける。大いなる意志にとって、神すら道具の一つだったように読めます。
二本指が「止まった」のはなぜ?
モーゴットを倒しても、黄金樹は棘で褪せ人を拒みます。そのとき、二本指にも異変が起きます。
…指様が、止まってしまわれた 起こるべきでないことが起き、迷われ、大いなる意志と交信しているのじゃ 交信が終われば、指様はまた、お主たちに言葉を、指の導きをもたらす …だがそれは、数千、数万の日が経った先になるだろう
—— 指読みエンヤのセリフ
大いなる意志の計画どおりに進まなくなった、ということです。黄金樹が褪せ人を拒む事態は、大いなる意志にとっても想定外でした。
その状況で、エンヤは褪せ人の背中を押します。
…今は、指様は止まり、我らには、大いなる意志に触れる術もない 世界と生命は壊れ、指様すら知らぬ、起こるべきないことが起こっている …どうして、大罪が大罪のままであると言えようか …だから、あんた、やっておしまいよ 自分が正しいと思うことを、やればいいさね
—— 指読みエンヤのセリフ
ここから先、主人公は大いなる意志の導きを離れて、自分の意志で黄金樹を焼くことになります。
「外なる神」って何?
大いなる意志のほかにも、狭間の地の外から干渉してくる神々がいます。それが「外なる神」です。アイテムの説明文から、少なくとも四つの存在が読み取れます。
一つ目は、真実の母。 血の君主モーグが崇めた、血と傷の神です。
それは、呪われた血に力を与える 外なる神との交信の祭具でもある 真実の母は、傷を望んでいるのだ
—— モーグウィンの聖槍
地の底で、傷を望む真実の母に見えた時 モーグの呪われた血は、炎となった そして彼は、生まれついた穢れを愛したのだ
—— 血授
二つ目は、腐敗の神。 マレニアが生まれつき宿していた朱い腐敗の源です。
青衣の踊り子は、妖精であったという 妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け 古き神、腐敗を封じたと伝わっている
—— 青い踊り子
毒に生きる者たちは、腐敗を知っている それは、誰にでも平等に訪れる生のための死 すなわち輪廻の理である
—— 毒霧
三つ目は、双鳥の神。 死の鳥たちの母を使いとする神です。
色鮮やかな双鳥が描かれた盾 それは、外なる神の使いであり 死の鳥たちの母でもあるという
—— 双鳥のカイトシールド
四つ目は、狂い火。 三本指が宿す混沌の火です。ミケラが作った針の説明が、狂い火も外なる神の干渉だと示しています。
外なる神の干渉を退けるため ミケラが紡ぎあげた無垢金の針のひとつ 狂い火を受領していても、それを鎮め 狂い火の王となる運命を回避できる
—— ミケラの針
狂い火については狂い火とは何かで詳しく書きました。
大いなる意志も、外なる神の一つなの?
ここからは推理です。個人的には、大いなる意志もまた外なる神の一つだと考えています。
並べてみると、構造がそっくりだからです。
| 神 | 外から送り込んだもの | それを受け入れた者 |
|---|---|---|
| 大いなる意志 | エルデの獣(眷獣) | マリカ |
| 双鳥の神 | 死の鳥たちの母(使い) | 死の儀式の司祭たち |
| 真実の母 | 血の炎 | モーグ |
| 腐敗の神 | 朱い腐敗 | マレニア |
| 狂い火 | 黄色い火 | 三本指、狂い火の王 |
どの神も、狭間の外にいて、使いや力を送り込み、それを受け入れた者を通じて世界に影響を与えています。大いなる意志だけが「正しい神」で、ほかが「外なる神」と呼ばれる理由は、テキストからは見えてきません。
違いがあるとすれば、大いなる意志はマリカとエルデンリングを通じて、狭間の地全体の律になったこと。つまり覇権を握った神だった、ということだと思います。
そう考えると、ミケラが無垢金の針で「外なる神の干渉」を退けようとしたことにも、別の意味が見えてきます。ミケラは大いなる意志が用意した神人でありながら、外なる神すべてから自由な、新しい神になろうとしていた。大いなる意志も含めて、です。ミケラについてはミケラの目的で書きました。
デミゴッドたちはどの神に引かれたの?
外なる神の視点で見ると、デミゴッドたちの生き方がよく整理できます。
モーグは真実の母に、マレニアは腐敗の神に、それぞれ生まれつき引き寄せられていました。マレニアはそれに抗い、モーグは受け入れて「生まれついた穢れを愛した」。
ラニは大いなる意志とその使いの二本指を拒み、自分の律を遠くへ持ち去りました。ミケラはすべての神から離れようとしました。
黄金律の世界とは、大いなる意志が勝ち取った世界であり、デミゴッドたちはそれぞれ別の神に引かれて、その外へはみ出していった。そう読むと、エルデンリングの物語は「神々の陣取り合戦」の物語でもあったのかもしれません。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
大いなる意志がどんな姿で、どこにいるのかは、まったく語られません。エルデの獣が「眷獣」である以上、本体は別にいるはずですが、それ以上はわかりません。
二本指と三本指が、同じ種類の存在なのかもわかりません。どちらも「指」の姿をしているのに、片方は大いなる意志の、片方は狂い火の使いになっています。
大いなる意志が外なる神の一つだという考えも、テキストでそう書かれているわけではありません。ゲームの中では、大いなる意志はあくまで「大いなる意志」で、「外なる神」とは別の言葉で呼ばれています。その呼び分け自体に意味があるのかもしれません。