【エルデンリング考察】エンディング6種類の意味を比較!どの結末が「正解」なのか、修復ルーンの違いからわかりやすく解説
エルデンリングの6つのエンディングは、壊れた黄金律に対する6通りの答えです。そのまま継ぐ、神から心を取り除く、死を律に戻す、すべてを呪いで穢す、律を遠くへ遠ざける、すべてを溶かして一つに戻す。どれが正解かはゲームの中で決められていません。個人的には、マリカが心の奥で祈った「律無き黄金」にもっとも近いのは、律を人々から遠ざける星の世紀だと考えています。
エンディングは何種類あるの?
エルデンリングのエンディングは、全部で6つあります。
最後のボスを倒したあと、主人公は壊れかけのエルデンリングの前に立ちます。そこで何をするかで結末が変わります。
- 何も使わずにエルデンリングを修復する(エルデの王)
- 完全律の修復ルーンを使う
- 死王子の修復ルーンを使う
- 忌み呪いの修復ルーンを使う
- ラニを呼び、星の世紀を迎える
- 狂い火を受け入れていた場合の、狂い火の王
修復ルーンは、エルデンリングを直すときに「どんな律にするか」を決める部品です。説明文はどれも同じ書き出しで始まります。
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時 その修復に使用できる
—— 修復ルーン(共通の説明文)
そのあとに続く一文が、それぞれの結末の意味を決めています。順番に見ていきます。
何も使わない「エルデの王」はどんな結末?
一番シンプルな結末です。修復ルーンを使わず、エルデンリングをそのまま直して、主人公がエルデの王になります。
壊れた黄金律を、壊れたまま継ぐ。そういう結末だと思います。
マリカは、自分の作った黄金律そのものを壊すためにエルデンリングを砕きました。マリカについてはマリカの正体で詳しく書いています。その黄金律を、主人公は元の形に戻す。マリカの一撃は、なかったことになります。
ただし、運命の死はすでにマリケスの封印から解き放たれています。何もかも元通りではありません。死が戻ってきた黄金律の上に、新しい王が座る。それが「エルデの王」の結末です。
完全律の修復ルーンは何をするの?
金仮面卿が見出したルーンです。
それは、黄金律を完全にせんとする 超越的視座のルーンである 現黄金律の不完全は、即ち視座の揺らぎであった 人のごとき、心持つ神など不要であり 律の瑕疵であったのだ
—— 完全律の修復ルーン
「人のごとき、心持つ神など不要」。 黄金律が不完全だったのは、神であるマリカに人の心があったからだ、というのがこのルーンの答えです。
金仮面卿はこの答えに、ラダゴンの謎を通ってたどり着きました。弟子のコリンがこう語っています。
黄金律は、女王マリカを唯一の神とする律です。それなのに… マリカの二番目の夫、王配ラダゴンの名が、見出されたのです ラダゴンとは、何者であるのか?
—— コリンのセリフ
神は一人のはずなのに、ラダゴンという「もう一人」がいる。その答えが、マリカとラダゴンが同じ体を持つ二つの心だった、ということです。ラダゴンについてはラダゴンの正体で書きました。
心が二つあるから、律が揺らぐ。ならば心そのものを取り除けばいい。完全律の結末は、マリカから心を奪い、感情に左右されない完全な律の機械にする結末だと読めます。
正しさだけで言えば、もっとも筋の通った結末です。ただ、マリカがエルデンリングを砕いたのは、まさにその心があったからでした。完全律は、マリカの心をなかったことにする結末でもあります。
死王子の修復ルーンは何をするの?
それは、2つの欠環が合わさった聖痕であり 死に生きる理を、律の一部とするものである 黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった ならば新しい律は、死の回帰となるであろう
—— 死王子の修復ルーン
「新しい律は、死の回帰となるであろう」。 黄金律の始まりに取り除かれた死を、律の中に戻す結末です。
「2つの欠環」は、陰謀の夜に刻まれた死の呪痕のことです。魂だけが死んだゴッドウィンと、肉体だけが死んだラニ。その二つを合わせて、ゴッドウィンを「正しく死なせる」。陰謀の夜については陰謀の夜の真相で詳しく書きました。
フィアは、死にきれずにさまよう者たちの母になろうとしていました。
私の子を、ルーンを掲げ、王になってはもらえませんか 死に生きる者たち、そのあり様を許す 我らの、エルデの王に
—— フィアのセリフ
この結末は、メリナの願いとも重なります。メリナは火の釜の前で「この世界には、修復が必要だと思う …そして、分け隔てない死が」と言っていました。死が誰にでも訪れる世界。死王子の修復ルーンは、それを律の形で実現する結末だと思います。メリナについてはメリナの正体にまとめています。
忌み呪いの修復ルーンは何をするの?
王都の地下の牢に体を囚われていた、糞喰いが宿したルーンです。
それは、子も、孫も、その先も 永遠に続く忌み呪いの病巣である 律のすべてが穢れてしまえば すべての穢れは、穢れでなくなる すべての呪いに祝福あれ
—— 忌み呪いの修復ルーン
「律のすべてが穢れてしまえば、すべての穢れは、穢れでなくなる」。
黄金律の世界では、忌み子や呪われた者は「穢れ」として差別されてきました。モーゴットやモーグも、角を持って生まれたために地下に追いやられています。糞喰いの答えは、全員を呪ってしまえば、もう誰も穢れではなくなる、というものでした。
糞喰い本人は、その願いをこう語っています。
数百の呪いが生まれ、数千の呪われた子が生まれ、数万の呪われた孫が生まれ そこから幾人もの俺が生まれ、永遠に殺し、穢し、祝福し続ける
—— 糞喰いのセリフ
もっとも悪意に満ちた結末に見えます。ただ、差別される者をなくすという一点だけを見れば、狂った平等とも言えます。黄金律が作った「穢れ」という線引きへの、もっとも歪んだ復讐です。
星の世紀はどんな結末?
ラニのイベントを最後まで進めると迎える結末です。ラニはエルデンリングを修復せず、律と共に狭間の地を去ります。
私は誓おう すべての生命と、すべての魂に これよりは星の世紀 月の理、千年の旅 すべてよ、冷たい夜、はるか遠くに思うがよい
—— ラニのセリフ(星の世紀エンディング)
ほかの結末が「律をどう直すか」なのに対して、星の世紀だけは「律を人々から遠ざける」結末です。大いなる意志から送られてきた律そのものから、狭間の地を解き放ちます。
英語版ではこの誓いが逆の意味に訳されていて、怖い結末として語られがちです。詳しくはラニの目的で書きました。
狂い火の王はどんな結末?
三本指から狂い火を受け入れていた場合の結末です。主人公は狂い火の王となり、世界を焼き溶かします。
だから、戻さなくてはならない 混沌の黄色い火で、何もかもを焼き溶かし すべてを、大きなひとつに…
—— ハイータのセリフ
律を直すのでも遠ざけるのでもなく、律が分けたもの、つまり生命そのものを終わらせる結末です。詳しくは狂い火とは何かにまとめました。
6つを並べるとどうなる?
並べてみると、どの結末も「黄金律の何が悪かったのか」への答えになっています。
| 結末 | 黄金律の何が問題だったか | どうするか |
|---|---|---|
| エルデの王 | 問題は壊れたこと自体 | 元の形に戻す |
| 完全律の修復ルーン | 神に人の心があったこと | 神から心を取り除く |
| 死王子の修復ルーン | 死を取り除いたこと | 死を律に戻す |
| 忌み呪いの修復ルーン | 穢れと清さを分けたこと | 全員を呪い、穢れをなくす |
| 星の世紀 | 律が人々に近すぎたこと | 律を遠くへ遠ざける |
| 狂い火の王 | 生命が分かれて生まれたこと | すべてを一つに溶かす |
こうして見ると、エルデンリングは「どの結末が正しいか」を選ばせるゲームではないと思います。壊れた世界の、何を一番の問題と見るか。それをプレイヤーに選ばせるゲームです。
結局、どれが正解なの?
ゲームの中では、どれが正解とは決められていません。トロフィーになっているのも「エルデの王」「星の世紀」「狂い火の王」の3つで、そこに優劣はありません。
そのうえで、個人的な答えを書いておきます。
マリカが心の奥で祈っていたのは、これでした。
女王マリカの秘めたる祈祷 優しいだけの、律無き黄金
—— 小黄金樹
律の無い世界。それにもっとも近いのは、律そのものを人々から遠ざける星の世紀だと考えています。ラニの律は「冷たい夜の律」で、マリカの祈った「優しい黄金」とは色が違います。それでも、律に縛られずに生きる世界を作るという一点で、マリカの願いを一番まっすぐ引き継いでいるのはラニの結末だと思います。
一方で、メリナが望んだ「分け隔てない死」を実現するのは、死王子の修復ルーンの結末です。黄金樹を焼いてまで道を開いてくれたメリナの願いを叶えたいなら、こちらを選ぶ理由も十分にあります。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
それぞれの結末の「その後」は、ほとんど描かれません。完全律の世界で人々がどう生きるのか、死王子の律でゴッドウィンがどうなるのか、忌み呪いの世界がどれほど続くのか。ゲームは短い場面で終わります。
修復ルーンを使った3つの結末には、トロフィーも公式の名前も確認できません。英語版のWikiなどでは「Age of Order」「Age of the Duskborn」「Blessing of Despair」と呼ばれていますが、これも公式の名前ではなく、日本語での呼び名ははっきりしません。
そして、マリカの「律無き黄金」が本当はどんな世界だったのか。6つのどれでもない、7つ目の答えがあったのかもしれません。