【エルデンリング考察】メリナの正体は?マリカの娘説と「母」の謎、左目と運命の死までわかりやすく解説
メリナはマリカの娘です。メリナは「黄金樹で母から使命を授かった」と語り、DLCの「メスメルの種火」には、マリカの子メスメルに「火の幻視を宿す妹」がいたと書かれています。黄金樹を焼く贄になれるのは火の幻視を宿す者だけなので、その妹はメリナだと読めます。その使命は黄金樹を焼き、世界に「分け隔てない死」を取り戻すことでした。封じられた左目には運命の死の力が宿っていると見ていますが、メリナが宵眼の女王本人かどうかは、決め手になるテキストがありません。
初代エルデの王との子
… ゴドリック 黄金の血筋の遠い子孫
同じ体を持つ二人。二代目のエルデの王の時代の子
カーリアでの子。のちにマリカの義理の子としてデミゴッドに
父は語られていない。DLCで明らかになった子
ラダゴンはマリカと同じ体を持つ「もう一人」。ラダーン、ライカード、ラニはラダゴンの子として、マリカの義理の子になった。
メリナってそもそも誰?
ゲームの最初に、褪せ人の前に現れる少女です。
はじめまして 霧の彼方から来た人よ 私はメリナ …貴方と、取引がしたいの
—— メリナのセリフ
指の巫女がいない褪せ人の代わりに、ルーンを力に変えてくれる。そのかわり、自分を黄金樹の麓まで連れていってほしい。それがメリナの持ちかけた取引でした。霊馬トレントを呼ぶ指輪をくれたのも彼女です。
旅の途中では祝福に現れて、少しずつ自分のことを話してくれます。そして最後は、巨人たちの山嶺の頂にある滅びの火で、自分の身を燃やして黄金樹に火をつけます。
最初から最後まで一緒にいたのに、正体だけははっきり語られない。それがメリナでした。
メリナは何を探していたの?
最初のころ、メリナはこんなことを言っています。
…探しているの かつて、黄金樹で母から授かったはずの、私の使命を 焼け爛れ、霊の身体となってまで、生き続けている理由を
—— メリナのセリフ
ここには大事なことが三つ書かれています。
一つ目。母がいて、その母から黄金樹で使命を授かったこと。
二つ目。その使命を、今は見失っていること。
三つ目。メリナの体はすでに焼け爛れていて、霊の体になっていること。
メリナは最初から、生身の人間ではありません。しかも「焼け爛れた」体です。最後に火で身を燃やす彼女が、旅の始まりの時点ですでに焼けた体だった。偶然とは思えません。
母はマリカなの?
アルター高原まで来ると、メリナはもう少し踏み込んだ話をします。
私は、黄金樹の麓で産まれた そこで母から使命を授かり… けれど、すべて無くしてしまった
—— メリナのセリフ
黄金樹の麓で産まれ、黄金樹で母から使命を授かった。 黄金樹と深く結びついた母親です。
ゲームの最後、黄金樹の中に入ると、そこには砕けたマリカの体が磔にされています。黄金樹の中にいる母。そう言われて思い当たるのは、マリカしかいません。
名前の付け方も合っています。マリカの子どもたちは、ミケラ、マレニア、モーゴット、モーグ、そしてDLCのメスメル。みんなMで始まります。メリナもそうです。
本編だけだと、ここまでは状況証拠でした。ゲームの中で誰かが「メリナはマリカの子だ」と言う場面はないからです。
DLCで決め手が出たって本当?
出ました。DLCで手に入る「メスメルの種火」の説明文です。
串刺し公、メスメルの内に燃えていた種火 それは暗く、邪な蛇に蝕まれている ラウフの古遺跡にあるという 封印の木を焼くことができる メスメルもまた、その妹と同じように 火の幻視を宿していた
—— メスメルの種火
メスメルには、火の幻視を宿した妹がいた。
では、火の幻視を宿すとはどういうことか。本編で、黄金樹を焼く方法を教えてくれる指読みエンヤがこう言っています。
けれど、それを燃やすには、特別な種火が必要なのさね …火の幻視を宿す者、その贄だけが、大釜の火で世界樹を焼くんだよ そして、死のルーンへの導きとなるのじゃ
—— 指読みエンヤのセリフ
黄金樹を焼く贄になれるのは、火の幻視を宿す者だけ。そして実際に贄になったのはメリナです。メリナは火の幻視を宿していた。メスメルの「火の幻視を宿した妹」は、メリナのことだと読むのが自然です。
メスメルはマリカの子です。その妹なら、メリナもマリカの子ということになります。
メリナはマリカの娘。 本編の「黄金樹の中の母」と、DLCの「メスメルの妹」。二つの方向から、同じ答えにたどり着きます。名前は出てきませんが、ここまでそろえば確定と見ていいと思います。
メリナ自身も、母について複雑な思いを持っているようです。お針子のボックが母を恋しがっていると話したあと、こうつぶやきます。
…母とは、母から産まれるとは 皆、そういうものなのだろうか…
—— メリナのセリフ
母から産まれた、という感覚が自分にはわからない。そんな口ぶりです。普通の親子関係ではなかったことがうかがえます。
使命って結局なんだったの?
モーゴットを倒しても、黄金樹の中には入れません。棘の覆いが道をふさいでいます。そのときメリナが現れて、使命の正体を明かします。
…私の使命は、そのためのものだった だから、また私と旅をして欲しい 遥か雲の上、雪深い巨人たちの山嶺。その頂にある、滅びの火まで そうしたら、黄金樹を焼くことができる
—— メリナのセリフ
メリナの使命は、黄金樹を焼くことでした。
マリカは黄金律の神です。その娘に、黄金樹を焼く使命を与えた。矛盾しているようですが、マリカ自身がエルデンリングを砕き、黄金律を壊そうとした張本人だったことを思い出すと、筋が通ります。マリカは自分の作った秩序を終わらせたかった。その仕事を、娘に託したわけです。
ただし、メリナは途中でこうも言います。
私の使命は、母から授かったもの けれど、今はもう、私の意志になった 母の意志とは関係なく、ただ私が望む、世界の姿のために
—— メリナのセリフ
母に言われたから焼くのではない。自分が望む世界のために焼く。最後の旅の前に、メリナはそう言い切っています。ここがメリナというキャラクターの一番いいところだと思います。
メリナが望んだ世界ってどんなもの?
火の釜の祝福で、メリナはこうつぶやきます。
…狭間の地を、ずっと見てきた この世界には、修復が必要だと思う …そして、分け隔てない死が
—— メリナのセリフ
分け隔てない死。 ここが正体を考えるうえで、一番大事な言葉です。
黄金律の世界では、死のルーンは取り除かれ、マリケスによって封じられていました。だから狭間の地には、死ねない者、死にきれない者があふれています。陰謀の夜で魂だけが死んだゴッドウィンのように。
メリナは、その歪みを正したかった。誰にでも平等に訪れる死を、世界に取り戻したかった。黄金樹を焼くのは、そのための第一歩でした。
炎に身を投じる直前の言葉も、それを裏づけています。
黄金樹よ、燃えるがよい 新しい王のために …ありがとう。私を連れてきてくれて 炎と共に歩む者 いつか、運命の死に見えん
—— メリナのセリフ
「運命の死」は、マリケスが封じていた死のルーンのことです。黄金樹が燃えたあと、褪せ人はマリケスのもとへ向かい、封じられていた運命の死が解き放たれます。メリナの最後の言葉は、その先の展開を知っていたかのようです。
封じられた左目の正体は?
メリナの左目は、ずっと閉じられています。まぶたの上には、封印のような印が刻まれています。
その左目が開くのが、狂い火の王エンディングです。狂い火を受け入れると、メリナは褪せ人のもとを去る前にこう告げます。
もし貴方が、本当に、混沌の王になったなら …私は貴方を、殺すだろう それが、貴方にルーンの力を与えた、責任だから
—— メリナのセリフ
そしてエンディングでは、左目を開いたメリナの声が聞こえます。
狂い火の王… …必ず、辿り着いてみせる …そして貴方に 運命の死を
—— メリナのセリフ
狂い火の王を止められるのは、運命の死だけ。そしてメリナは、それを与えに行くと言っている。メリナの左目には、運命の死の力が宿っていると見ていいと思います。
宵眼の女王と同一人物なの?
ここで名前が挙がるのが、宵眼の女王です。本編には登場せず、アイテムの説明文にだけ出てくる人物です。
かつて神肌の使徒たちを率い マリケスに敗れた、宵眼の女王の聖剣 使徒たちの操る黒炎は この剣によりもたらされた
—— 神狩りの剣
宵眼の女王が率いた神肌の使徒たちは、もともと運命の死に仕えていました。
神狩りの黒炎を操る使徒たちは かつて、運命の死に仕えていたという しかし、黒き剣のマリケスに敗れ それを封印されてしまった
—— 神肌の使徒シリーズ
さらに、こんな一文もあります。
使徒たちを率いた、宵眼の女王 彼女は、指に選ばれた神人であったという
—— 黒炎の儀式
宵眼の女王は、運命の死の力を操る神人でした。そしてマリケスに敗れた。メリナの封じられた左目が「宵眼」で、メリナこそが宵眼の女王だったのではないか。それが宵眼の女王説です。
封じられた目、運命の死、マリケスとの因縁。重なる点は確かに多いです。
ただ、個人的にはここで止めておきたいと思います。宵眼の女王は「指に選ばれた神人」でした。メリナは二本指の巫女の代わりをしながら、指とは距離を置いている人物です。また、宵眼の女王はマリケスに敗れたとあるだけで、その後どうなったのかは書かれていません。メリナが宵眼の女王本人だと示すテキストは、DLCを含めても見つかっていません。
左目に運命の死が宿っている、までは言えます。宵眼の女王と同一人物かどうかは、まだ推理です。
ラニと関係があるって本当?
メリナとラニを結びつける考察もあります。
どちらも、二本指の決めた運命に従わなかった女性です。ラニは自分の肉体を捨てて、人形の体で動いていました。メリナも、焼け爛れた霊の体で動いています。肉体を失った者同士という共通点があります。
そこから、メリナは黄金律の中に残ったもう一人のラニのような存在だ、という読み方が生まれました。発想としてはおもしろいです。
ただ、メリナは「黄金樹の麓で産まれた」と言っています。ラニはカーリアの王女で、レナラの娘です。生まれた場所が合いません。ラニ説は、ここをうまく説明できていないと思います。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
メリナがいつ、なぜ体を焼かれたのか。これはどこにも書かれていません。一度黄金樹を焼こうとして失敗した、という読み方もありますが、推理です。
マリカがメリナにいつ使命を与えたのかも、わかりません。陰謀の夜より前なのか、エルデンリングを砕いたあとなのか。
DLCでは、メリナ本人は登場しませんでした。メスメルの種火で「妹」がいたことはわかりましたが、メリナがいつ、どこで生まれ、メスメルとどんな関係だったのかは語られていません。ここは今後も考察が続くところだと思います。
それでも、メリナがマリカの娘であること。自分の意志で黄金樹を焼いたこと。そして世界に「分け隔てない死」を取り戻そうとしたこと。この三つは、ゲームの中のテキストではっきり語られています。正体がわからなくても、メリナが何を望んでいたのかは、ちゃんとわかるキャラクターです。