考察ノート / エルデンリング / 人物

人物

【エルデンリング考察】ラダーンとは?星を止めた理由、腐敗に狂った最期と、ミケラの「約束の王」になるまでをわかりやすく解説

更新: 2026-10-06
赤い空の下、二本の巨大な曲剣を振り上げる、金の獅子の兜をかぶった巨大な将軍
星砕きのラダーン ゲーム画像 ©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©2022 FromSoftware, Inc.(画像の出典:ELDEN RING Wiki / eldenring.wiki.gg)
結論から言うと 有力な推理

ラダーンはレナラとラダゴンの子で、破砕戦争で最も強かったデミゴッドです。若き日に重力の魔術を修め、流れる星を打ち砕いて、その動きを封じました。それによってカーリア王家の運命、つまりラニの運命も止まっていたため、ラダーンは「星の封印」と呼ばれます。破砕戦争ではマレニアと戦って朱い腐敗に侵され、正気を失いました。ラダーン祭りは、狂った英雄に戦士としての最期を与えるための祭りです。そしてDLCでは、幼いミケラが「私の王に」と願った相手として蘇ります。

ラダーンってどんな人?

ケイリッドの南、赤獅子城の先の海岸で、主人公を待ち受ける巨大な将軍です。大ルーンの説明文に、生まれが書かれています。

ラダーンは、レナラとラダゴンの子の一人である 彼らは、ラダゴンが女王マリカの王配となった時 外戚としてデミゴッドとなった

—— ラダーンの大ルーン

ラダーンは、カーリアの女王レナラと、のちにエルデの王となるラダゴンの子です。ラニとライカードは、同じ両親を持つきょうだいです。ラダゴンがマリカの夫になったことで、ラダーンたちもデミゴッドになりました。

そして、ラダーン祭りの見取り人ジェーレンは、ラダーンをこう呼びます。

破砕戦争において最も強かったデミゴッド、将軍ラダーンの 最後の戦い、弔い、そして大ルーン継承の戦祭りじゃ

—— ジェーレンのセリフ

破砕戦争において最も強かったデミゴッド。 エルデンリングが砕けたあとの大戦争で、ラダーンは最強と呼ばれた英雄でした。

ラダーンは誰に憧れていたの?

ラダーンの兜には、父から受け継いだ赤い髪がなびいています。

父ラダゴンから受け継いだ、燃える赤髪を ラダーンは、英雄の象徴として誇っている 我こそは、英雄の子。そして戦王の獅子である

—— ラダーンシリーズ(兜)

そして鎧の説明文には、ラダーンの憧れが書かれています。

黄金獅子は、最初の王ゴッドフレイと その宰相の獣、セローシュに由来するという 幼き日、ラダーンは戦王に心奪われたのだ

—— ラダーンシリーズ(胴鎧)

幼き日、ラダーンは戦王に心奪われた。 ラダーンが憧れたのは、父ラダゴンではなく、最初のエルデの王ゴッドフレイでした。獅子の鎧は、ゴッドフレイと、その肩に乗っていた獅子の獣セローシュにならったものです。ゴッドフレイについてはゴッドフレイとはで書いています。

なぜ重力の魔術を使うの?

ラダーンは、巨体なのに小さな馬に乗っています。その理由が、追憶に書かれています。

赤獅子の将軍は、重力の使い手でもあった 若き日、ラダーンはそれをサリアで修めた みすぼらしい瘦せ馬と、ずっと共にあるために

—— 星砕きの追憶

みすぼらしい瘦せ馬と、ずっと共にあるために。 ラダーンは、自分の体が大きくなっても愛馬を乗り換えずに済むよう、重力の魔術で自分を軽くしていたのです。最強の将軍が魔術を学んだ理由が、一頭の痩せ馬のためだった。ラダーンの優しさを表す、有名な一文です。

ラダーンはなぜ星を止めたの?

ここがラダーン考察の一番のポイントです。

ラダーンが修めた重力の魔術には、こう書かれています。

若きラダーンが極めたという重力の技 師よ、感謝する。今こそ、我星に挑まん

—— 星砕き

そして、ラダーンの大剣の説明です。

若きラダーンの星砕きの伝承で名高く 重力の紋章は、その時に刻んだものだという

—— 星砕きの大剣

若きラダーンは、重力の魔術で、空を流れる星に挑みました。その結果を、塊の魔女セレンが教えてくれます。

カーリア王家の運命は、星によって動く。お前の仕える、ラニの運命も同じことだ だが、かつて将軍ラダーンが流れる星に立ち向かい、打ち砕いたとき、星の動きは封じられた …あの男は、星の封印なのさ だから、将軍ラダーンが死するとき、星もまた動き出す きっとラニの運命もな

—— セレンのセリフ

あの男は、星の封印なのさ。 ラダーンが星を砕いたことで、星の動きが止まりました。カーリア王家の運命は星で動くので、カーリアの王女ラニの運命も止まった。ラニが計画を進めるためには、ラダーンが死んで、星がまた動き出す必要があったのです。

では、なぜラダーンは星に挑んだのか。テキストには「若き日に挑んだ」としか書かれていません。個人的には、降ってくる星から何かを守るためだったと考えています。地下の永遠の都は、悪意ある流星アステールに滅ぼされました。星は、狭間の地にとって脅威でもあります。重力を極めた若き英雄が、その脅威を止めた。そう読むのが、英雄ラダーンらしいと思います。アステールについてはアステールの正体で書いています。

ただ、ラダーン自身が、妹ラニの運命まで止めてしまうことをわかっていたのかどうかは、書かれていません。

マレニアとの戦いで何が起きたの?

破砕戦争で、ラダーンはミケラの双子の妹、マレニアと戦いました。ケイリッドの南、エオニアの沼での戦いです。

赤い空の戦場で、赤い髪の剣士が曲刀を構え、巨大な将軍に向かっていく
マレニアとラダーンの戦い(ストーリートレーラーより)ゲーム画像 ©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©2022 FromSoftware, Inc.(画像の出典:ELDEN RING Wiki / eldenring.wiki.gg)

この戦いでマレニアは、自分の中の朱い腐敗を「花」として咲かせました。

朱い花が咲く度に、マレニアは腐敗する それはもう二度咲いた 三度目に、きっと彼女は女神となる

—— 朱きエオニア

ケイリッドが今も朱い腐敗に覆われているのは、この戦いの跡だと考えられています。そしてラダーン自身も、腐敗に内側から蝕まれました。ラダーンの大ルーンが赤く燃えているのは、そのためです。

その大ルーンは、赤く燃えている 朱い腐敗、その浸食に抗するために

—— ラダーンの大ルーン

ラダーンの軍は、この戦いで敗れました。ラダーンと共に戦った赤獅子の騎士たちの鎧には、敗れたあとの決意が刻まれています。

マレニアの朱い腐敗に敗れ、敗軍となった時 騎士たちは、決意と共に左胸の紋章を焼いた 遥かなる故郷よ、もう戻ることはない 我々は、この地で腐敗を抑え続ける

—— 赤獅子騎士シリーズ(胴鎧)

我々は、この地で腐敗を抑え続ける。 赤獅子の騎士たちは、故郷に帰ることを捨てて、ケイリッドに残りました。腐敗に侵されていく将軍と共に、腐敗を食い止めるために。

ラダーン祭りは何のための祭り?

祭りの前、ジェーレンは今のラダーンの姿を語ります。

将軍ラダーンは、ずっと、さまよっている マレニアの朱い腐敗に、体の内から蝕まれ、正気を失い かつての敵、そして味方の死体を集め、犬のように喰らい …空に慟哭しているのじゃ

—— ジェーレンのセリフ

かつて最強だった英雄は、腐敗に正気を奪われ、敵も味方も区別なく死体を喰らっていました。

そして、主人公がラダーンを倒したあと、ジェーレンはこう言います。

素晴らしい、戦祭りであった。将軍も、きっと喜んでおられる 腐敗に侵され、狂い爛れていくよりも、よほど誉ある最期だったろう

—— ジェーレンのセリフ

狂い爛れていくよりも、よほど誉ある最期。 ラダーン祭りは、狂った英雄を戦士として死なせるための祭りでした。祭りに集まった勇者たちは、ラダーンを倒すために、そしてラダーンを救うために呼ばれていたのです。

ラダーンが倒れると、止まっていた星が動き出し、空から星が落ちてきます。ブライヴはそれを見て「ラダーンも、とんでもないものを封じていたものだ。正に神話の英雄よ」と笑いました。ラニの運命も、ここから動き出します。

DLCでなぜ蘇ったの?

DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」の最後、神の門エニル・イリムで、ラダーンは「約束の王」として主人公の前に現れます。神になろうとするミケラが、自分の王として呼び戻したのです。

その理由は、倒したあとに手に入る追憶に書かれています。

影樹に刻まれた ミケラの王、ラダーンの追憶 (中略) 幼き日、ミケラはラダーンに王を見た 脆弱な自分たちにはない、強さを そして優しさを だからミケラは純真に願った 私の王に、なってください

—— 神と王の追憶

強さを、そして優しさを。 体が弱く、永遠に幼いミケラと、腐敗を宿したマレニア。脆い双子にとって、ラダーンは強く、そして優しい人でした。痩せ馬のために魔術を修めるような優しさです。

皮肉なのは、ミケラの妹マレニアこそが、その優しい英雄を腐敗で狂わせた張本人だということです。ミケラがそれをどう受け止めていたのかは書かれていませんが、双子の妹が狂わせた英雄を、兄は王として迎えようとしたことになります。

DLCのラダーンは、ゲームの描写から、ミケラの繭を奪ったモーグの体を器にして呼び戻されたと考えられています。ミケラについてはミケラの目的で詳しく書いています。

まだわからないこと

正直に書いておきます。

ラダーンがなぜ星に挑んだのかは、書かれていません。重力の魔術を教えた「師」が誰なのかも、わかりません。

ラダーンとマレニアの戦いが、なぜ起きたのかもはっきりしません。破砕戦争の中で、二人が何のために戦ったのかは推理するしかありません。

そして、DLCのラダーンが、ミケラの王になることを本当に望んでいたのか。ミケラの「魅了」によるものだったのか、ラダーン自身の意志だったのか。ここは、DLCの最大の謎の一つとして残っています。