【エルデンリング考察】ブライヴはなぜ敵対するの?「影従」の運命と、最後まで「欠けることのない一部」であろうとした半狼をわかりやすく解説
ブライヴは、二本指が神人ラニに与えた「影従」です。ラニが二本指を拒んだとき、その影従は意志と関係なく狂い、ラニにとっての呪いになる運命にありました。イジーがブライヴを封牢に閉じ込めたのも、最後にブライヴが主人公を襲うのも、そのためです。それでもブライヴは狂いながら、ラニの塔を狙う刺客たちを倒していました。運命に狂わされても、ブライヴは最後まで「欠けることのない一部」であろうとしたのだと考えています。
ブライヴってどんな人?
狼の頭を持つ、半狼の戦士です。リムグレイブの霧の森で、狼の遠吠えのような声に誘われて会いに行くと、こう名乗ります。
俺はブライヴ。今は、ダリウィルという男を探している この地に逃げ込んだと、聞いていてな
—— ブライヴのセリフ
その後、主人公がラニに仕えると、ブライヴは同じ主に仕える仲間として、改めて迎えてくれます。
俺はブライヴ。ラニの剣、戦士だ 歓迎する。共にラニに仕える者として
—— ブライヴのセリフ
ラダーン祭りでは肩を並べて戦い、ラダーンが倒れて星が落ちると、子どものように喜びます。
ハハハッ!それに、見たか? まさか目の前で、星が落ちるとはな! ラダーンも、とんでもないものを封じていたものだ 正に神話の英雄よ
—— ブライヴのセリフ
まっすぐで、少し不器用で、仲間思い。プレイヤーに好かれる人物の代表です。
ブライヴとラニの関係は?
ラニの軍師であり鍛冶師でもあるイジーが、二人の昔話をしてくれます。
ブライヴは、ラニ様の義弟なのです 母君、レナラ様もそれを認め、幼い二人は本当の姉弟のようでした 私もよく、遊び相手をさせて頂いたものです
—— イジーのセリフ
ブライヴはラニの「義弟」でした。幼い頃から本当の姉弟のように育った二人です。
ただ、ブライヴがラニのそばにいた理由は、それだけではありませんでした。ラニ本人が、こう語ります。
デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ だから、私はブライヴを授かった。神人の特別な従者としてな
—— ラニのセリフ
神人の特別な従者。 ブライヴは、神の候補「神人」になったラニに、二本指から与えられた従者だったのです。
「影従」とは何?
ブライヴは自分のことを「影従」と呼びます。
俺はラニの影従、欠けることのない一部
—— ブライヴのセリフ
この「影従」という言葉は、もう一人の重要人物の説明にも出てきます。
マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み 後にそれを裏切ったのだ
—— 黒き剣の追憶
女王マリカにも、マリケスという影従の獣が与えられていました。そしてマリケスは、マリカの「義弟」でもありました。
ブライヴとマリケス。二人とも、神人に与えられた獣の従者で、神人の義弟です。ブライヴは、マリカとマリケスの関係を、ラニの代でもう一度なぞった存在だったのです。マリケスについては黒き剣のマリケスで書いています。
イジーはなぜブライヴを封牢に閉じ込めたの?
ラダーン祭りのあと、ブライヴは姿を消します。主人公が見つけたとき、彼は封牢の中にいました。
…イジ爺に嵌められたんだ 俺がラニの、災いになると だが、そんなことのあろうはずはない 俺はラニの影従、欠けることのない一部 イジ爺も、そうと知っているだろうに…
—— ブライヴのセリフ
イジーに理由を聞くと、こう答えます。
ブライヴは、二本指がラニ様に与えた従者。決して裏切ることない影 だが、ラニ様が神人として、二本指の傀儡たるを拒んだとき …影は狂い、ラニ様にとって恐ろしい呪いとなるのです …それは運命。ブライヴの意志など、何の意味も持たないでしょう 苦しいことですが、封じておくしかないのです。ラニ様のために
—— イジーのセリフ
影は狂い、ラニ様にとって恐ろしい呪いとなる。
ラニは、二本指に操られることを拒みました。死のルーンを盗み、自分の体を殺してまで。けれど、二本指から与えられた影従は、二本指の側のものです。神人が二本指を拒めば、影従は狂い、神人を害する呪いになる。そう仕組まれていました。
イジーは、ブライヴを幼い頃から知っています。それでも「ブライヴの意志など、何の意味も持たない」と言わなければならなかった。イジーの言葉は冷たく聞こえますが、ラニとブライヴの両方を守ろうとした苦しい決断でした。
ブライヴはなぜ最後に敵対するの?
ここがブライヴ考察の一番のポイントです。
主人公がブライヴを封牢から出すと、ブライヴはラニに会いに行きます。そして、ラニが旅立ったあとのラニの魔術師塔の前で、主人公はブライヴと再会します。

…違う。俺は欠けることのない一部 決してラニを裏切らぬ ずっと、何があろうとも …ラニは、俺を待っているんだ…
—— ブライヴのセリフ
そしてブライヴは、主人公に襲いかかってきます。
理由は、イジーの言ったとおりです。ラニが二本指を拒んだことで、影従のブライヴは狂ってしまった。 本人がどれだけ「決してラニを裏切らぬ」と思っていても、影従としての運命が、彼を狂わせたのです。
ただ、ここには大事な続きがあります。塔の周りには、ラニを狙った黒き刃の刺客たちが倒れています。ブライヴを倒したあと、イジーはこう言います。
…まさか、ブライヴが… あの封牢を一体どうやって脱け出して… いや、そんなことよりも… …呪いとなり狂ってなお、ラニ様のために尽くすとは 軍師イジーともあろうものが、見誤っていたということか… …私ももうすぐ、そちらへ行く そこで詫びさせてくれ、ブライヴよ…
—— イジーのセリフ
呪いとなり狂ってなお、ラニ様のために尽くす。 ブライヴは狂っていました。でも、狂いながらも、ラニの塔を守って刺客と戦っていたのです。主人公に襲いかかったのも、ラニの塔に近づく者を、もう見分けられなくなっていたからかもしれません。
ブライヴの鎧の説明文が、彼の最期をまとめています。
ブライヴは、ラニの影従であった たとえ運命に背いてでも 決して裏切らぬ、味方であった
—— ブライヴシリーズ
たとえ運命に背いてでも。 影従の運命は、ブライヴを狂わせました。けれどブライヴの心は、その運命に背いて、最後までラニの味方でした。
ラニはブライヴのことをどう思っていたの?
ラニは、ブライヴが味方でいてくれたことを、ずっと特別に思っていました。
…私が、二本指を拒んだ時 それでもブライヴは、私の味方でいてくれた フフッ 神人たる私の、特別な従者であるというのに 二本指にしてみれば、とんだ出来損ないだったろうな
—— ラニのセリフ
そしてラニは、旅立つ前に主人公に言葉を託します。
ブライヴとイジーに、伝えてくれ …愛していると
—— ラニのセリフ
ラニはこの言葉を、ブライヴに伝えることができたのでしょうか。主人公がそれを伝える前に、ブライヴは狂い、イジーも刺客に倒れてしまいます。ラニの気持ちは、届かないまま終わりました。ラニについてはラニの目的で詳しく書いています。
途中で敵対することもある?
プレイの途中でブライヴが敵になることもあります。
主人公がブライヴを攻撃した場合、ブライヴは「…まあ、いい 何れラニの害になるものなら 殺すのは、早い方がよかろう…」と言って敵対し、倒すと「…裏切り者め」と言い残します。
また、ラニ、ブライヴ、イジー、セルブスの4人は敵対の状態を共有しているため、誰か一人を攻撃すると、ほかの3人も敵になります。「何もしていないのにブライヴが敵になっていた」という場合は、ほかの誰かを攻撃していないか確かめてみてください。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
ブライヴがどうやって封牢を脱け出したのかは、語られていません。イジー本人も驚いています。
影従がなぜ「狂う」のか、その仕組みも書かれていません。二本指がそう仕組んだのか、影従とはもともとそういう存在なのか。
そして、ブライヴの兜の説明文には「かつて、その影従に姿を変え、魔女ラニを害そうとした者の遺品」とあります。ブライヴの姿をまねてラニを襲おうとした者がいた。二本指が送り込んだ「災いの影」との関係は、まだはっきりしません。