【エルデンリング考察】霊馬トレントの正体は?「古い主」はミケラなのか、メリナとラニのセリフからわかりやすく解説
トレントは、メリナと共に主人公を見つけ、自ら主人公を選んだ霊馬です。ラニは「トレントの古い主」から霊喚びの鈴を預かっていたと語りますが、その主の名前はゲーム中で一度も明かされません。個人的には、古い主はミケラだと考えています。DLCのキービジュアルでミケラらしき人物が角の生えた霊馬に乗っていること、そしてトレントを呼ぶ指輪と、ミケラがレダに贈った黄金が、どちらも「柔らかな金」と書かれていることが根拠です。
トレントってどんな馬?
狭間の地を旅する主人公を乗せて走る、霊馬です。頭に短い角が二本あり、二段ジャンプができて、霊気流に乗って高く跳ぶこともできます。
主人公がトレントを手に入れるのは、メリナと出会ったときです。祝福で休んでいるとメリナが現れ、取引を持ちかけてきます。それを受けると、一つの指輪を渡されます。
この指輪も渡しておく 遠い距離を駆けるときは、それを使ってみるといい トレントという名の、駿馬の霊を呼ぶことができる …トレントは自ら貴方を選んだ 大切に、してあげてほしい
—— メリナのセリフ
トレントは自ら貴方を選んだ。 主人公がトレントを選んだのではなく、トレントが主人公を選んだ。メリナはそう言っています。
トレントはいつから主人公を見ていたの?
実は、メリナと出会うずっと前からです。
ゲームの最初、主人公が接ぎ木の貴公子に敗れて倒れたあと、短いムービーが流れます。倒れている主人公のそばに、メリナとトレントがいます。
…大丈夫よ、トレント。まだ、助けられるわ やっと見つけたのだから この人はきっと、エルデンリングを求める
—— メリナのセリフ
メリナが話しかけている相手は、トレントです。二人は「やっと見つけた」と言うほど、誰かを探していた。そして主人公を見つけた。
リムグレイブを出たあとには、メリナがこう打ち明けます。
…ごめんなさい。私、貴方を試していた 本当に、祝福が貴方を導くのか …そして貴方が、それに挑む人なのか でも、杞憂だった トレントは、最初から貴方を信じていたのに
—— メリナのセリフ
メリナは主人公を疑い、試していた。でもトレントは、最初から信じていた。トレントは、メリナより先に主人公を認めた存在だったのです。
「トレントの古い主」とは誰?
トレントには、主人公より前に別の主がいました。それを教えてくれるのは、魔女ラニです。
ラニの魔術師塔を訪ねると、ラニは主人公にこう問いかけます。
お前は、喚んでいるのだろう? トレントという名の霊馬を
—— ラニのセリフ
正直に答えると、ラニはこう続けます。
…ああ、よい答えだ お前に、預かりものがあってな トレントの古い主が、私に託したものだ それは、霊喚びの鈴でな 黄金樹に還ることのなかった遺灰から、霊を喚ぶことができる
—— ラニのセリフ
トレントの古い主が、私に託したもの。 トレントには古い主がいて、その主は、次にトレントに乗る者のために霊喚びの鈴をラニに預けていました。
ところが、その古い主が誰なのかは、ゲーム中で一度も語られません。ここがトレント考察の一番のポイントです。
ちなみにラニは、最初にエレの教会で「レナ」と名乗って主人公に霊喚びの鈴を渡した人物でもあります。塔で再会したとき、ラニはトレントのことにも触れています。
…ほう、久しぶりだな あの時は、確かレナと名乗っていたか トレントも息災のようで、何よりだが
—— ラニのセリフ
ラニは、トレントを知っていた。古い主から鈴を預かるほどの関係だったのですから、当然かもしれません。
古い主はミケラなのか?
一番有力なのが、古い主はミケラという説です。根拠は二つあります。
一つ目は、DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」のキービジュアルです。見出しの画像がそれで、長い金髪を編んだ白い衣の人物が、角の生えた灰色の馬に乗って草原を進んでいます。この人物はミケラだと考えられていて、馬の姿はトレントにそっくりです。
二つ目は、説明文の言葉です。トレントを呼ぶ指輪は、こう書かれています。
柔らかな金の指輪。指笛として使用する 霊馬トレントを呼び出し、騎乗する
—— 霊馬の指笛
そしてDLCには、ミケラが自分の騎士に贈った黄金について、こんな説明があります。
それは、レダの褪せた瞳を彩るため ミケラが贈った柔らかい黄金である
—— レダのルーン
柔らかな金。 ミケラの贈り物には、ほかにも無垢金の針のように、柔らかな黄金のイメージがついて回ります。トレントを呼ぶ指輪も、同じ「柔らかな金」でできている。ミケラが用意したものだと考えると、つじつまが合います。
個人的には、この説が一番しっくりきています。ミケラは、ラダーンやモーグの死を、褪せ人に成し遂げさせようとしていたとも読める人物です。そのために、自分の馬と霊喚びの鈴を、まだ見ぬ褪せ人に託していた。そう考えると、主人公の旅は、最初からミケラの手のひらの上にあったことになります。ミケラの計画についてはミケラの正体で詳しく書いています。
ほかの説はある?
古い主はマリカという説もあります。トレントは最初からメリナと共にいました。メリナは自分の母について語る場面があり、その母はマリカだと読む人が多い人物です。だから、母の馬を娘が連れていた、という考え方です。
ただ、この説には弱いところがあります。ラニが「トレントの古い主」から直接鈴を預かったとすると、その主は、ラニと会えた人物でなければいけません。マリカがラニに鈴を託す場面は、想像しにくいところです。
また、メリナ自身が古い主だったという考え方もありますが、メリナは「トレントは自ら貴方を選んだ」と言うだけで、自分の馬だとは一度も言いません。ラニの言う「古い主」と、メリナは別の人物だと読むのが自然だと思います。メリナについてはメリナの正体で書いています。
トレントの好物は?
トレントの体力を回復するアイテムの説明文には、毎回同じ一文がついています。
ロアの実を干して乾燥させたもの 製作アイテムのひとつ 騎乗時に霊馬トレントに与え、HPを回復する 人が食しても消化できないが トレントは嬉しそうだ
—— ロア・レーズン
乾燥してなお凍り付いたそれは 食感が楽しく、トレントは嬉しそうだ
—— フローズン・レーズン
トレントは嬉しそうだ。 苦薬のはずのスピリット・レーズンでさえ、説明の最後は「トレントは嬉しそうだ」で終わります。暗い話ばかりの狭間の地で、ここだけは素直にかわいい。トレントは、主人公の旅のなかで数少ない、気を許せる相手です。
メリナの最後の言葉は?
巨人たちの山嶺で、メリナはトレントにお礼を言います。
…共に旅をしてくれたのが、貴方でよかった トレントには、感謝をしておかないと …ありがとう、トレント この人を、ずっと助けてあげてね
—— メリナのセリフ
そして巨人たちの火の釜で、メリナは自らを火に捧げます。その別れの最後に口にするのが、トレントの名前です。
…さようなら、貴方 トレント…
—— メリナのセリフ
メリナとトレントは、主人公を見つけたときから一緒でした。最後の別れに、主人公の名前ではなくトレントの名前を呼ぶ。二人の付き合いの長さが伝わってくる場面です。
一方、主人公が狂い火の王になる結末では、メリナが霊馬の指笛を拾い上げ、それが手の中で崩れていく演出があります。狂い火の王になった主人公は、トレントにも見放されてしまったのかもしれません。結末の違いはエンディングの違いにまとめています。
まだわからないこと
正直に書いておきます。
トレントの古い主が誰なのかは、ゲーム中で明かされません。ミケラ説は有力ですが、キービジュアルの人物と馬が本当にミケラとトレントなのかも、公式には説明されていません。
トレントがなぜ主人公を選んだのかも、語られていません。古い主にそう言いつけられていたのか、トレント自身の意志だったのか。メリナの言葉を信じるなら、トレントは自分で選んだことになります。
そして、霊馬であるトレントが、もとは生きた馬だったのかどうか。霊として呼ばれる以上、一度は死んでいるのかもしれませんが、それを示すテキストは見つかっていません。